会社案内

経営理念

クオリティ・オブ・ライフを維持できる新しいがん治療を創出する

がんを薬で治療する方法は近年目覚ましい成果を上げ、それを裏付けるサイエンスも日進月歩の勢いで発展しているものの、進行がんを根治する治療法はまだ世にありません。一方で、がんと闘う力が強くなるほど正常な体の部分も同時に攻撃を受けてしまうというジレンマを決定的に解決するがん治療薬も、まだ見出されておりません。

がんの進行そのものに伴う苦しみに、薬を用いたがん治療により体への負担が加わり、家族や大切な人と一緒に健やかに過ごせる貴重な時間が減ってしまうことも、現代のがん治療においてはまだたくさんあります。

私たちは、このようながん治療のあり方を、「がん免疫治療薬」という、人が本来備えもつ免疫機能に働きかける新しい薬を創り出すことによって、変えたいと考えています。

がん免疫療法のコンセプトに基づく、クオリティ・オブ・ライフを維持できる革新的ながん治療を、一日も早く世界の患者様へ向けて新しい治療法を提供することが、私たちの最大の使命です。

トップメッセージ

私たちは、人が本来備え持ちがんが発症するまでがんを制御してきた免疫機構を再起動させる薬を開発しています。この研究は、当社の創業サイエンティストである久留米大学がんワクチンセンターの伊東恭悟教授がテキサス大学MDアンダーソンがんセンターから久留米大学医学部免疫・免疫治療学講座の教授に着任された1992年に端を発し、2003年に研究成果を承継した当社の設立を経て、二十数年に渡って開発が続けられてきました。

医薬品開発においては、サイエンスの発見から最初の治療薬が主要先進国での承認を受けるまで、約20年の歳月を要することが多く、当社が開発を手掛けるがん免疫治療薬の分野においても、1991年のベルギーのT. Boon博士らのグループによるがん免疫に係る分子生物学の確立から20年弱の時を経て2009年に最初の米国FDAに承認されたがんワクチンが登場しました。それに続き臨床試験で薬効の顕著な向上を示した免疫チェックポイント抗体の開発成功事例が出て、今では世界の製薬企業およびがん治療に携わる医師が大いに注目する開発分野の一つになっています。今でこそ様相は一変しておりますが、そこに至るまでの間は、「免疫が本当にがん治療に役立つのか」「本当に薬になるのか」と言われた時代もありました。

今や、国内第Ⅲ相臨床試験を実施中で本邦初の医薬品承認に最も近いところにあるがんワクチンITK-1と、日本から初めて世界に向けて発信するがんワクチンとなるGRN-1201を開発中ですが、ここまで数々の苦難を乗り越え開発を続けて来られたのは、開発推進に協力して下さった皆様と、がん免疫治療薬の実現にかける思いに応えて臨床試験に参加してきて下さった数多くのがん患者さんとそれを支えるご家族の皆様のおかげであります。

そこには、がん治療に取り組む患者さんに日々接し、人が本来備え持つ免疫機構を活用することによってクオリティ・オブ・ライフを維持したがん治療が可能になるという信念のもとに、個々の患者さんで異なる免疫反応と異なる細胞集団であるがんに対して個々のがん患者さんの免疫機構を有効に作動させるためにはどうすればよいかを考え抜いた医師と研究者たちの姿があります。

私たちは、このがん免疫治療薬の創出に込められた数々の思いを受け止めて、真摯に開発を進めたいと考えております。

株式会社グリーンペプタイド
 代表取締役社長  永井 健一

沿革

2003年5月 福岡県久留米市旭町67番地に当社設立(資本金10,000千円)
2005年10月 ITK-1の膠芽腫に対する第I相臨床試験を開始
2006年1月 ITK-1の去勢抵抗性前立腺がんに対する第I相臨床試験を開始
2006年3月 「テーラーメイド前立腺がんペプチドワクチンに関する新技術の開発」に関して、独立行政法人科学技術振興機構(JST)の「独創的シーズ展開事業」に採択
2006年12月 「HLA-A24陽性術後放射線化学療法抵抗性の星細胞腫Grade3・4に対するテーラーメイド癌ペプチドワクチンの実用化研究」に関して、独立行政法人医薬品医療機器総合機構(PMDA)の「医薬品・医療機器実用化研究支援事業」に採択
2011年11月 富士フイルム株式会社とITK-1に関する独占的ライセンス契約を締結
2013年5月 「グローバルに対応した薬剤選択型がんペプチドワクチン開発」に関して、独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の「平成24年度イノベーション実用化ベンチャー支援事業」に採択
2013年6月 ITK-1の去勢抵抗性前立腺がん患者に対する第Ⅲ相臨床試験を開始
2014年7月 「グローバルに対応した薬剤選択型がんペプチドワクチン開発」に関して、NEDOの「平成25年度イノベーション実用化ベンチャー支援事業」に採択
2015年6月 ITK-1の去勢抵抗性前立腺がん患者に対する第Ⅲ相臨床試験の中間解析の結果、最終解析における主要評価項目達成の見込みが一定以上あることが示され、効果安全性評価委員会が計画通りの試験継続を推奨
2015年10月 GRN-1201のメラノーマ(悪性黒色腫)患者に対する米国での第Ⅰ相臨床試験を開始
東京証券取引所マザーズ上場
2016年8月 神奈川県川崎市殿町地区に川崎創薬研究所を開設

会社概要

所在地
本社
福岡県久留米市百年公園1-1 福岡バイオインキュベーションセンター 
東京支社
東京都千代田区麹町2-2-4 麹町セントラルビル7F 
川崎創薬研究所
神奈川県川崎市川崎区殿町3-25-22 ライフイノベーションセンター 
設立 2003年5月8日
資本金 2,809百万円(2016年9月30日現在)
社員数 32名(2016年9月30日現在)

役員一覧

代表取締役CEO
永井 健一

2011年より現任。2009年に当社取締役CFOに就任。前職は2005年より抗体医薬品シーズ開発ベンチャーの(株)ペルセウスプロテオミクス(現 富士フイルム(株)子会社)の取締役CFOに就き、当社と合わせて10年以上の創薬ベンチャーのマネジメントを経験。その前はメリルリンチ日本証券(株)投資銀行部門M&Aアドバイザリーグループにて国内外のM&A案件に従事。

取締役COO
脇 豊 獣医師

協和発酵工業(株)国際開発部海外開発担当部長、Kyowa Pharmaceutical, Inc. 副社長、照隅ファルマ(株) 医薬開発部長を経て、2014年より現任。ポイントパスドットビズ(株) 代表取締役。

取締役CFO
酒井 輝彦 公認会計士

監査法人、大手税務事務所を経て、その後事業会社にてCFO等を経験。日本で2社の株式公開(日本オラクル(株)、ダブルクリック(株))、シンガポールでバイオベンチャーの株式公開を経験し、2014年より現任。

取締役
山田 亮 医学博士 久留米大学先端癌治療研究センター 所長・教授

久留米大学医学部免疫学講座、米カンサス大学、ハーバード大学ダナファーバー癌研究所を経て、2003年 久留米大学先端癌治療研究センター教授に就任。同センターがんワクチン分子部門長を務める。同年、久留米大学医学部免疫学講座のメンバーと当社を設立し、初代代表取締役に就任。2004年から現任。

社外取締役
竹内 弘高 経営学博士 ハーバード大学経営大学院(Harvard Business School)教授、一橋大学名誉教授

専門分野は競争戦略、知識経営、マーケティング(新製品開発)、インターナショナル・ビジネスなど。マッキャン・エリクソン、マッキンゼ-・アンド・カンパニーにおける実務経験も有し、著書「The Knowledge-Creating Company」は1995年度 全米出版協会のベスト・ブック・オブ・ザ・イヤー賞(経営分野)受賞。2015年より当社社外取締役就任。

社外監査役
今井 義浩 

日本開発銀行(現 (株)日本政策投資銀行)広島支店次長兼審査課長、(財)都市みらい推進機構 企画調整部長、(財)日本経済研究所(現(株)日本経済研究所)調査部長、研究主幹、丸の内熱供給(株)経理部長を経て2009年より現任。

社外監査役
阿部 武敏 

三共(株) (現 第一三共(株)) 法務部長、(株)ポストゲノム研究所 監査役を経て2009年より現任。

社外監査役
山口 芳泰 弁護士 TMI総合法律事務所

山一證券(株)を経て、1991年 弁護士会登録(東京弁護士会)、TMI総合法律事務所入所。その後、ニューヨーク州弁護士資格取得、英シモンズ・アンド・シモンズ法律事務所を経て、1999年よりTMI総合法律事務所パートナーを務める。2015年 当社社外監査役就任。